平成 3年 3月定例会(第1回) 平成三年
鳴門市議会会議録 (第一号)鳴門市告示第十三号 平成三年
鳴門市議会第一回定例会を次のとおり招集する。 平成三年二月十八日
鳴門市長 矢 野 茂 文 一 期 日 平成三年二月二十五日 二 場 所
鳴門市議会議場 ────────────────────────────────── 平成三年二月二十五日(会期十八日中第一日目) 議 事 日 程 第 一 号 諸般の報告第一 会期の決定について第二
会議録署名議員の指名について第三 議案第七十四号 平成元
年度鳴門市
一般会計歳入 歳出決算の認定について 議案第七十五号 平成元
年度鳴門市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第七十六号 平成元
年度鳴門市
老人保健事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第七十七号 平成元
年度鳴門市
立岩土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第七十八号 平成元
年度鳴門市
新東浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第七十九号 平成元
年度鳴門市弁財天・
北浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第八十 号 平成元
年度鳴門市
公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第八十一号 平成元
年度鳴門市
住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第八十二号 平成元
年度鳴門市
文化会館事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第八十三号 平成元
年度鳴門市
光熱水費等支出特別会計歳入歳出決算の認定について
委員長報告 質疑 討論 採決第四 報告第 一 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
一般会計補正予算(第三号) 報告第 二 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第二号)) 報告第 三 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
新東浜土地区画整理事業特別会計補正予算(第二号)) 報告第 四 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市弁財天・
北浜土地区画整理事業特別会計補正予算(第二号)) 報告第 五 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第二号)) 報告第 六 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
文化会館事業特別会計補正予算(第一号) 報告第 七 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
農業共済事業会計補正予算(第二号)) 報告第 八 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
モーターボート競走事業会計補正予算(第二号)) 報告第 九 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
病院事業会計補正予算(第二号)) 報告第 十 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
水道事業会計補正予算(第一号)) 報告第十一 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
運輸事業会計補正予算(第一号)) 報告第十二 号
専決処分事項の報告について(鳴門市職員諸給与条例の一部を改正する条例) 報告第十三 号
専決処分事項の報告について(鳴門市報酬及び
費用弁償条例の一部を改正する条例) 報告第十四 号
専決処分事項の報告について(鳴門市職員の分限に関する手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例) 報告第十五 号
専決処分事項の報告について(
鳴門市長、助役及び収入役の給与並びに旅費の支給に関する条例の一部を改正する条例) 報告第十六 号
専決処分事項の報告について(鳴門市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例) 報告第十七 号
専決処分事項の報告について(鳴門市特別職の職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例) 報告第十八 号
専決処分事項の報告について(鳴門市教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例) 報告第十九 号
専決処分事項の報告について(
鳴門市立鳴門工業高等学校に従事する
教育職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例) 報告第二十 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
モーターボート競走事業会計補正予算(第三号))
提案理由説明 質疑 討論 採決第五 議案第 一 号 平成三
年度鳴門市
一般会計予算 議案第 二 号 平成三
年度鳴門市
国民健康保険事業特別会計予算 議案第 三 号 平成三
年度鳴門市
老人保健事業特別会計予算 議案第 四 号 平成三
年度鳴門市
新東浜土地区画整理事業特別会計予算 議案第 五 号 平成三
年度鳴門市弁財天・
北浜土地区画整理事業特別会計予算 議案第 六 号 平成三
年度鳴門市
公設地方卸売市場事業特別会計予算 議案第 七 号 平成三
年度鳴門市
住宅新築資金等貸付事業特別会計予算 議案第 八 号 平成三
年度鳴門市
文化会館事業特別会計予算 議案第 九 号 平成三
年度鳴門市
光熱水費等支出特別会計予算 議案第 十 号 平成三
年度鳴門市
農業共済事業会計予算 議案第十一 号 平成三
年度鳴門市
モーターボー卜競走事業会計予算 議案第十二 号 平成三
年度鳴門市
病院事業会計予算 議案第十三 号 平成三
年度鳴門市
水道事業会計予算 議案第十四 号 平成三
年度鳴門市
運輸事業会計予算 議案第十五 号 鳴門市
事務分掌組織条例の一部を改正する条例 議案第十六 号 鳴門市職員の勤務時間に関する条例の一部を改正する条例 議案第十七 号 鳴門市職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例 議案第十八 号 鳴門市報酬及び
費用弁償条例の一部を改正する条例 議案第十九 号 鳴門市広
聴会参加人等の実費弁償に関する条例の一部を改正する条例 議案第二十 号 鳴門市
消防団員給与条例の一部を改正する条例 議案第二十一号
鳴門市立鳴門工業高等学校条例の一部を改正する条例 議案第二十二号 鳴門市
工場事業所等設置奨励条例の一部を改正する条例 議案第二十三号 箕面市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第二十四号 大阪府
都市競艇組合と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第二十五号 下関市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第二十六号 尼崎市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第二十七号 府中市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第二十八号 蒲郡市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第二十九号 公有水面の埋立について 議案第三十 号 平成三
年度鳴門市
農業共済事業の
事務費賦課について
市長所信表明及び
提案理由説明 ──────────────────────────────────平成三年第一回定例会
地方自治法第百二十一条に基づく
説明員一覧表 通知者名 職名 氏名 市長 助役 西 本 信 也 君 収入役 西 田 素 康 君
総務部長 馬 居 貞 夫 君
市民福祉部長 辻 潤 一 君
経済部長 益 井 辰 夫 君
建設部長 泉 登 志 男 君
競艇部長 吉 田 実 君
水道部長 佐 藤 喜 美 夫 君
運輸部長 米 澤 敏 光 君 消防長 松 岡 正 次 君 総務部副部長 玉 有 繁 君
市民福祉部副
部長福祉事務所長事務取扱 平 野 節 夫 君
市民福祉部副
部長環境衛生課長事務取扱 三 井 隆 夫 君 副
収入役会計課長事務取扱木 村 善 二 君 競艇部副
部長管理課長事務取扱 益 岡 重 男 君
総務部秘書広報課長 堀 田 順 二 君 〃
企画開発課長 元 木 義 時 君 〃
人事課長 二 木 俊 幸 君 〃
総務課長 青 木 義 幸 君 〃
税務課長 谷 川 進 君 〃
国民体育課長 武 市 輝 雄 君
市民福祉部市民課長 阿 部 理 八 君 〃
国保年金課長 平 岡 敏 宏 君 〃
衛生センター所長 坂 尾 治 美 君 〃
同和対策課長 益 田 光 悦 君 〃
解放センター所長 北 野 隆 一 君
経済部農林水産課長 徳 永 計 男 君 〃
耕地課長 宮 本 仁 司 君 〃
商工観光課長 板 東 豊 昭 君
建設部管理課長 鎌 田 善 雄 君 〃 土木課長 宮 崎 義 範 君 〃
都市計画課長 引 田 正 男 君
競艇部業務課長 桑 淵 岑 生 君 〃 警備課長 大 島 良 信 君
水道部業務課長 増 田 正 勝 君 〃 工務課長 坂 本 広 次 君
運輸部運輸課長 松 下 恭 司 君
消防本部次長兼消防署長 小 林 勝 忠 君 〃
庶務課長 寒 川 惇 君 〃 予防課長 島 治 君
教育委員長 教育長 藤 倉 利 久 君 教育次長 河 野 忠 久 君
庶務課長 播 磨 繁 夫 君
学校教育課長 秋 野 宗 君
社会教育課長 中 川 正 幸 君
同和教育課長 江 本 正 吾 君
体育課長 桑 島 幸 次 郎 君 図書館長 望 月 道 夫 君
工業高校事務長 赤 坂 守 君
監査委員 監査事務局長 播 磨 啓 示 君
選挙管理委員長 選管委事務局長 稲 垣 道 徳 君
農業委員会会長 農委事務局長 清 水 則 夫 君 ────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件 諸般の報告日程第一 会期の決定について日程第二
会議録署名議員の指名について日程第三 議案第七十四号から議案第八十三号まで
委員長報告 質疑 討論
採決日程第四 報告第一号から報告第二十号まで
提案理由説明 質疑 討論
採決日程第五 議案第一号から議案第三十号まで
市長所信表明及び
提案理由説明 ────────────────────────────────── 出 席 議 員(二十八名) 議長 下 八 明 君 一番 工 藤 武 重 君 二番 遠 藤 将 弘 君 三番 明 村 春 夫 君 四番 佐 藤 絹 子 君 五番 柿 本 公 君 六番 梅 野 健 寿 君 七番 田 渕 豊 君 八番 平 岡 朔 郎 君 九番 藤 田 義 行 君 十番 大 石 謙 一 君 十二番 川 上 守 君 十三番 新 居 義 公 君 十四番 松 本 聖 君 十五番 開 発 外 之 君 十六番 泉 善 治 君 十七番 近 藤 龍 彦 君 十八番 小 森 圀 彦 君 十九番 牧 野 豊 君 二十番 野 崎 博 文 君 二十一番 乾 秀 君二十二番 勘 川 一 三 君 二十三番 叶 井 長 助 君二十四番 原 田 一 幸 君 二十五番 福 本 節 君二十六番 矢 野 善 治 君 二十七番 山 下 善 平 君二十八番 福 島 慧 雄 君 ────────────────────────────────── 欠 席 議 員(一名) 十一番 金 澤 茂 徳 君 ────────────────────────────────── 説明のため出席した者 市長 矢 野 茂 文 君 助役 西 本 信 也 君 収入役 西 田 素 康 君
総務部長 馬 居 貞 夫 君
市民福祉部長 辻 潤 一 君
経済部長 益 井 辰 夫 君
建設部長 泉 登志男 君
競艇部長 吉 田 実 君
水道部長 佐 藤 喜美夫 君
運輸部長 米 澤 敏 光 君 消防長 松 岡 正 次 君 総務部副部長 玉 有 繁 君
市民福祉部副
部長福祉事務所長事務取扱 市民福祉部副
部長環境衛生課長事務取扱 平 野 節 夫 君 三 井 隆 夫 君 競艇部副
部長管理課長事務取扱 益 岡 重 男 君 総務部
秘書広報課長 堀 田 順 二 君
総務課長 青 木 義 幸 君 教育長 藤 倉 利 久 君
監査事務局長 播 磨 啓 示 君
選管委事務局長 稲 垣 道 徳 君
農委事務局長 清 水 則 夫 君 ──────────────────────────────────
議会事務局職員出席者 事務局長 古 林 育 夫 次長 江 川 勝 幸 議事係長 西 谷 茂 資料係長 後 藤 敏 彦 書記 上 原 恵 子 書記 八 田 美恵子 ────────────────────────────────── 午前 十時 十五分 開会
○議長(下八明君)
お忙しいところ御参集御苦労でございます。 これより平成三年第一回定例会を開会いたします。 ただちに本日の会議を開きます。 日程に入るに先だち、諸般の報告を申し上げます。 まず、一般・
特別会計決算審査特別委員会より
委員長辞任にともない、新委員長を互選し、新委員長に
新居義公君を選出した旨、届け出がありましたので、この際御報告いたしておきます。 次に、
議長会関係会議の概要を御報告申し上げます。 去る、一月二十二日、第百九回
瀬戸内海地区議会競艇連絡協議会臨時総会が、宮島町において開催されました。 会務報告に続き、
競艇事業の重要諸問題等について協議いたしてまいりました。 次に、一月三十日、第五十七回
全国公営交通事業都市議長会総会が東京都において開催されました。 平成三年度の
公営交通事業関係予算の説明に引き続き、平成元
年度決算を承認し、平成三年度の運動方針、予算等を決定いたしてまいりました。 次に、同日の午後二時から、同じく東京都において第四十六回新
産業都市建設促進市議会協議会が開催されました。 平成元年度の本
協議会決算を承認するとともに、三年度の本
協議会予算を決定してまいりました。 次に、二月一日、
全国市議会議長会第五十回評議員会が東京都において開催されました。 平成二年度
一般会計補正予算、平成三年度
一般会計予算、同年度の
表彰基金会計予算、並びに同年度の
退職基金会計予算を原案どおり決定いたしましたほか、
地方行財政の充実強化に関する決議を採決いたしてまいりました。 次に、二月二十二日、
広域市町村圏指定都市議会協議会第二十二回総会が東京都において開催されました。 平成元
年度決算を承認し、平成三年度の運営方針、予算等を決定いたしてまいりました。 以上が会議の概要であります。関係資料は、いずれも事務局に保管いたしておりますので、必要に応じて御覧いただきたいと思います。 次に市長からお手元へ配付のとおり議案の提出通知がありました。 次に、市長及び各委員長等から
地方自治法第百二十一条の規定に基づく説明員として出席通知のありました者の職、氏名を一覧表として配付いたしております。 次に、
監査委員から一月分の
例月出納検査の報告がありましたので、配付いたしております。 諸般の報告は以上のとおりであります。 これより本日の日程に入ります。 本日の議事日程は、お手元へ配付の
議事日程表のとおりであります。朗読は省略いたします。 ──────────────────────────────────
△日程第一 会期の決定について
○議長(下八明君) 日程第一、会期の決定についてを議題といたします。 おはかりいたします。
今期定例会の会期は、本日より三月十四日までの十八日間といたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。 よって会期は、本日より三月十四日までの十八日間と決定いたしました。 ──────────────────────────────────
△日程第二
会議録署名議員の指名について
○議長(下八明君) 日程第二、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第八十条の規定により 二十五番 福本 節君 二十六番 矢野善治君を指名いたします。 ──────────────────────────────────
△日程第三 議案第七十四号 平成元
年度鳴門市
一般会計歳入歳出決算の認定について 議案第七十五号 平成元
年度鳴門市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第七十六号 平成元
年度鳴門市
老人保健事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第七十七号 平成元
年度鳴門市
立岩土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第七十八号 平成元
年度鳴門市
新東浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第七十九号 平成元
年度鳴門市弁財天・
北浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第八十 号 平成元
年度鳴門市
公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第八十一号 平成元
年度鳴門市
住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第八十二号 平成元
年度鳴門市
文化会館事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第八十三号 平成元
年度鳴門市
光熱水費等支出特別会計歳入歳出決算の認定について
○議長(下八明君) 日程第三、議案第七十四号から議案第八十三号までの十議案を一括議題といたします。 本案につきましては、去る第四回定例会におきまして閉会中の
継続審査方を一般・
特別会計決算審査特別委員会に付託いたしてありましたところ、
特別委員長から審査終了の旨報告がありましたので、ただいまより一般・
特別会計決算審査特別委員長の報告を願います。 〔十三番
新居義公君登壇〕
◆十三番(
新居義公君) 一般・
特別会計決算審査特別委員長報告を申し上げます。 平成二年第四回定例会において、当委員会に付託されました議案は、議案第七十四号、平成元
年度鳴門市
一般会計歳入歳出決算の認定について、ほか同年度の九
特別会計の
歳入歳出決算の認定についてであります。 去る一月二十八日から三十一日までの四日間にわたり委員会を開催し、慎重審査の結果、各会計とも経理内容はいずれも適正妥当なものと認め、十議案とも原案のとおり認定すべきであると決しました。 以下、審査の概要について御報告申し上げます。 まず、議案第七十四号、平成元
年度鳴門市
一般会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、
歳入総額二百十五億三千四百五十六万一千円に対し、
歳出総額二百六億一千三百六万円であり、
歳入歳出差し引き九億二千百五十万一千円の残額を生じております。このうち翌年度へ繰り越すべき
財源充当額は一億八千九百三十万八千円であり、七億三千二百十九万三千円の黒字決算となっております。まず、歳入につきましては、市税収入が歳入全体の三二・六%を占める中で、
税務課職員の徴収努力は認めるものの、女子職員の応援を検討するなど、
徴収率向上になお一層の努力を要望いたしました。 次に、歳出でありますが、各款ともおおむね適正な執行がなされておりますが、次の諸点について要望をいたしておきました。 まず、総務費の
国体準備費では、第四十八回
国民体育大会開催準備基金に二億十三万三千円が積み立てられておりますが、確かな資金計画を立て、国体成功に必要な資金に不足が生じないよう要望いたしました。 また、衛生費の
公害対策費におきましては、ゴルフ場による農薬汚染や海水汚染の防止のため、水質検査をさらに拡充するよう要望いたしました。 また、
農林水産業費の
水産業振興費におきましては、今後も稚魚放流に努め、漁業振興を図るよう要望いたしました。 また、商工費の
商工業振興費におきましては、企業の誘致も大切ではありますが、地元業者の育成に努め、地域の活性化を図るためにも、
各種貸付資金の周知徹底により、制度が十二分に活用されるよう要望いたしました。 また、消防費では、近年建設が目立っております
高層住宅等の火災や
海洋型レジャーの事故に十分対応できる
態勢づくりに努めるよう要望いたしました。 また、教育費の
教育研究所費におきましては、教育機器の導入を進め、ソフト面の研究を強化して教育効果の向上を図るよう要望いたしました。学校給食につきましても、給食材料の安全性に留意するとともに、アトピーなど特異体質の児童生徒に十分な配慮を要望いたしました。 学校施設の使用につきましても、さらに地域住民の便宜を図るよう要望いたしました。 以上の諸点のほか、各款とも流用が多くみられますので、安易に流用に頼らないよう注意いたしました。 また、多額の不用額は冗費の節減によるところが大部分でありますが、事務事業の未執行が市民サービスの低下をきたさないよう要望いたしました。 このほか、各種事業の執行にあたっては、議会に対して事前に報告、説明をし議会の意見を聞くよう要望を付しておきました。 一般・
特別会計歳入歳出決算の認定につきましては、以上のとおりでありますが、同和対策費の団体補助金、ごみ対策費の最終処分場及び林業振興費の松枯れ防止の薬剤空中散布に係る執行について認定出来ない旨の意見があり、採決の結果、原案を了といたしました。 次に、議案第七十五号、平成元
年度鳴門市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、
歳入総額三十八億二千六百二十五万九千円に対し、
歳出総額三十九億三千百四十七万九千円であり、
歳入歳出差し引き一億五百二十二万円の当年度赤字決算となっており、同額を翌年度歳入繰上充当金で補填いたしております。 医療技術の高度化等に伴い、医療費は今後も引続き増加するものと思われますが、歳入面では国保税徴収率の向上に努め、歳出面ではレセプト点検の強化や予防活動の徹底により、事業の健全運営に一層努力するよう要望を付したうえで、採決の結果、原案を了といたしました。 次に、議案第七十六号、平成元
年度鳴門市
老人保健事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、
歳入総額四十五億二千九百九十六万二千円に対し、
歳出総額四十五億二千百五十一万三千円であり、八百四十四万九千円の黒字決算となっており、異議なく原案を了といたしました。 次に、議案第七十七号、平成元
年度鳴門市
立岩土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第七十八号、平成元
年度鳴門市
新東浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について及び議案第七十九号、平成元
年度鳴門市弁財天・
北浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定についての三議案を一括して御報告いたします。 立岩土地区画整理事業につきましては、二十一年の歳月をかけ完了いたしました。 新東浜及び弁財天・北浜の両土地区画整理事業につきましては、支障物件移転に係る交渉に全力を挙げ、早期完了に向け一層努力するよう要望を付し、三議案とも原案を了といたしました。 次に、議案第八十号、平成元
年度鳴門市
公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、
歳入総額五千六百四十四万九千円に対し、
歳出総額五千四百八十三万六千円であり、百六十一万三千円の黒字決算となっております。 使用料の増収に努めるとともに、老朽化した施設の補修や場内の整理整頓に努め、地域住民の食生活の安定に一層努力するよう要望を付し、原案を了といたしました。 次に、議案第八十一号、平成元
年度鳴門市
住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、
歳入総額一億三百十万一千円に対し、
歳出総額九千五百五十五万五千円であり、翌年度へ繰り越すべき財源五百四万円を差し引き、実質収支額は二百五十万六千円となっております。収入未済額につきましては、件数で一件減となっておりますが、金額では前年比二一・一%の増となっております。現状のままでは、貸付金返還者に不公平感をいだかせる恐れもありますので、滞納者の一掃に全力を挙げるよう要望を付し、原案を了といたしました。 次に、議案第八十二号、平成元
年度鳴門市
文化会館事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、
歳入総額八千九百九十万一千円に対し、
歳出総額八千六百七十八万七千円であり、三百十一万四千円の黒字決算となっております。 経費の節減等に対する努力は認めるところでありますが、今後は、一般会計からの繰入金に依存せず、自主公演のあり方等を検討し、健全経営を目指して一層の努力を要望し、原案を了といたしました。 次に、議案第八十三号、平成元
年度鳴門市
光熱水費等支出特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、歳入歳出とも六億八十四万六千円となっております。 本
特別会計は、支出事務の効率化を趣旨とするものでありますが、照明や冷暖房等で職務に支障のない範囲で節減に努めるよう要望を付し、原案を了といたしました。 以上が審査の概要であります。 よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(下八明君) これより質疑に入ります。 ただいまのところ質疑の通告はありません。 質疑ありませんか。 〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます これをもって質疑を終結いたします。 これより討論に入ります 通告がありますので、発言を許可いたします。 十四番 松本 聖君 〔十四番 松本 聖君登壇〕
◆十四番(松本聖君) 私は、ただいま委員長から報告のございました議案の中で、第七十四号、平成元
年度鳴門市
一般会計歳入歳出決算の認定について、第七十五号、
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、第七十六号、鳴門市
老人保健事業特別会計歳入歳出決算の認定についてのこの三つの議案につきまして不認定という意見でございました。反対の理由を簡単に申し上げ議員各位の御理解をいただきたいと思うわけでございます。 まず、一般会計の問題についてでございますが、全体的に言えることは、実質七億三千二百万円の黒字が報告されておりますけれども、このこういうふうな黒字が鳴門市の一般行政で出てくると言うことは、裏を返せば市民の要望に対して十分答えていないというふうに言えると私は思うわけでございます。 具体的な反対の理由を二、三申し上げたいと思いますが、我が党の委員が委員会で指摘をされておったことを
特別委員長からも報告されておりましたけれども、私たちは、鳴門市の現在行われております重要施策の一つでございます同和対策事業、これに関しまして市長がやっております基本的な取り組み姿勢、窓口を一本化してその一団体とだけ交渉をして事業を進めていくとそういうふうな立場から多額の他の団体と比較いたしましても、桁はずれに多い団体補助金がずっと私達が指摘しておりますけれども、支出をされておるわけでございます。 こういうふうなやり方では、決して部落問題の解決にプラスはしないと、かえってマイナスの作用を果たすと私達は考えますがゆえに、予算の時にも反対申しあげましたが、こういう決算とうてい認定するわけにはまいりません。 次に、ゴミの埋立ての問題でございますけれども、昨年度関係地域の住民、特にこの萩原地域の下流一帯の農家の方々の納得のいかないままに、鳴門市が萩原地区ヘのゴミの埋立てを強行いたしまして、その決算でございますが、こういうふうなやり方は、本当に民主主義を無視したと申しますか、住民の声を無視したようなやり方であったわけでございまして、その当時も強く反対の態度を表明しましたが、市は私達の声を聞かずに強行したわけでございます。 今後のもろもろの行政の執行に非常に悪い先例を残したというふうに思うわけでございます。 こういうことがございましたので、この件につきましても到底認定というわけには参らないわけでございます。 次に、国民健康保険会計の問題でございますが、今回の決算報告では、一億円に余る赤字を翌年度へそっくり繰り延べというふうな赤字決算が計上されております。 何の対策もないわけでございまして、本来この国民健康保険の赤字がでる原因は、自民党政府が国民健康保険に対する国の当然の義務でございます義務を果たさずに勝手に国の財政事情というふうなことで、医療費の四五%の国庫補助を勝手に三八・五%に引き下げたというふうなことに、その主たる原因があると思うわけでございます。こういうふうなことを私は、機会あるたびごとにこの問題も指摘してまいりましたけれどもそういうふうなことに対する対策、今回の決算を見ましてもそれについて何の対応策もないと言うふうに私は考えるわけでございます。 次に、老人保健事業の問題でございますが、今回の決算についてでございますが、
監査委員さんの監査報告を見まして唖然とすると申しますか、これはと思ったんでございますが、結びで平均寿命の上昇により高齢者人口の自然増加に加え、いわゆる病院のサロン化、はしご診療等により年々医療費が増加し、当事業の財政状況がますます厳しくなる情勢にあるというふうに、ごくごく一部の人たちがまあそういう方もあろうかと思いますけれども、老人医療の対象者のお年寄りの方々が、こういうふうに言われるということは老人に対する差別、許しがたい差別だというふうに思うわけでございます。 そういう監査意見を市長は何の異議も唱えずに受けたと、いうことかというふうに思うわけでございますけれども、こういうふうな考え方が一部の中にはあるということも承知しておりますけれども、それは決してまあそういうふうなことではないわけでございます。 老人保健法というのは、一九八二年八月に自公民の賛成で強行された法律でございます。 施行した八十二年度の患者負担は一・六%でございましたが、九十一年度には患者負担が四・四%、二・八倍にもなっておるわけでございます。これに比べまして、国庫負担を逆に八十二年の時には、四四。九%国が負担をしておりましたが、九十一年度になってまいりますと、三四・六%と大幅に国が金を出し渋っておるとそういうことが、この老人保健事業の運営を困難にしておる根本原因でございます。こういうことを全然触れずして、お年寄りが病院をサロン化しておるとかはしごの診療をしておるとかそういうふうなことで年寄りを攻撃するようなそういう決算の監査意見に対して、私は心から強く抗議するようなそういう決算の監査意見に対する私は心から強く抗議をしたいと、またそういうふうな認識の上にたって行政を執行しております市当局に対しましても、厳しく警告を申し上げておきたいと思うわけでございます。 病院の待合室がサロン化すると言うことは結構なことだと思うんです。病気にかかって命の心配、健康の心配があるような人たちが、せめて病院へ行った時に年寄り同志で励ましあって明るい雰囲気の中で治療することによって健康の回復、生きることの喜びを感じると私は考えます。そういうふうな観点からいたしまして、今回の鳴門市の老人保健事業の決算認定いうふうなことに関しまして私は認定ができないという態度を申し上げておきたいと言うふうに思うわけでございます。 その他いろいろございますけれども、ごく簡単に反対の理由を申し上げまして、議員各位の御理解をいただきたいと思う次第でございます。
○議長(下八明君) 他に討論ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり」〕 これをもって討論を終結いたします。 これより議案第七十四号、議案第七十五号及び議案第七十六号の三議案を一括採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、いずれも原案認定であります。 本案は、いずれも委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔起立多数〕 起立多数であります。 よって本案は、いずれも原案のとおり認定されました。 次に、議案第七十七号から議案第八十三四号までの七議案を一括採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、いずれも原案認定であります。 本案は、いずれも委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。 よって本案は、いずれも原案のとおり認定されました。 ──────────────────────────────────
△日程第四 報告第 一 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
一般会計補正予算(第三号)) 報告第 二 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第二号)) 報告第 三 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
新東浜土地区画整理事業特別会計補正予算(第二号)) 報告第 四 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市弁財天・
北浜土地区画整理事業特別会計補正予算(第二号) 報告第 五 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第二号)) 報告第 六 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
文化会館事業特別会計補正予算(第一号)) 報告第 七 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
農業共済事業会計補正予算(第二号)) 報告第 八 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
モーターボート競走事業会計補正予算(第二号)) 報告第 九 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
病院事業会計補正予算(第二号)) 報告第 十 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
水道事業会計補正予算(第一号)) 報告第十一 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
運輸事業会計補正予算(第一号)) 報告第十二 号
専決処分事項の報告について(鳴門市職員諸給与条例の一部を改正する条例) 報告第十三 号
専決処分事項の報告について(鳴門市報酬及び
費用弁償条例の一部を改正する条例) 報告第十四 号
専決処分事項の報告について(鳴門市職員の分限に関する手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例 報告第十五 号
専決処分事項の報告について(
鳴門市長、助役及び収入役の給与並びに旅費の支給に関する条例の一部を改正する条例) 報告第十六 号
専決処分事項の報告について(鳴門市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例) 報告第十七 号
専決処分事項の報告について(鳴門市特別職の職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例) 報告第十八 号
専決処分事項の報告について(鳴門市教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例) 報告第十九 号
専決処分事項の報告について(
鳴門市立鳴門工業高等学校に従事する
教育職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例) 報告第二十 号
専決処分事項の報告について(平成二
年度鳴門市
モーターボート競走事業会計補正予算(第三号))
○議長(下八明君) 日程第四、報告第一号から報告第二十号までの二十議案を一括議題といたします。
提案理由説明の説明を求めます。 〔
総務部長 馬居貞夫君登壇〕
◎
総務部長(馬居貞夫君) ただいま上程されました報告二十件について一括して御説明申し上げます。 まず、報告第一号から報告第十九号までは、それぞれ職員の給与改定に係る事件であります。 去年八月七日、人事院は国会と内閣に対し、国家公務員給与を四月にさかのぼり、平均三・六七%の引上げを行うよう勧告いたしました。 これを受けて政府は、十一月九日給与関係閣僚会議及び閣議で人事院勧告の完全実施を決定し、国会においては、十二月十八日給与関係法案が可決成立いたしました。 本市におきましても、国の改正に準じ職員の給与改定に伴う関連予算の補正及び関係条例について、所要の改正を行ったものであります。 まず、
一般会計補正予算第三号では、職員の給与改定に要する人権費、三億三千八百二十三万三千円を追加し、補正後の総額を歳入歳出それぞれ百九十九億六千八百二十九万二千円といたしました。 また、各
特別会計及び各企業会計におきましても、一般会計同様、職員の給与改定に伴う所要額について、それぞれ補正計上いたしました。 次に、条例準則等に基づく関係諸条例の改正内容についてでありますが、まず鳴門市職員諸給与条例の一部を改正する条例につきましては、医師及び歯科医師に対する初任給調整手当支給月額の限度額、住居手当及び期末手当の引上げ並びに役職加算規定の創設及び通勤災害による給与の取扱いにおいて、休職期間中は全額支給とすることといたしたものであります。 次に、鳴門市報酬及び
費用弁償条例の一部を改正する条例でありますが、期末手当の支給月数及び加算規定について改正を行ったものであります。 次に、鳴門市職員の分限に関する手続き及び効果に関する条例の一部を改正する条例でありますが、通勤災害に係る刑の執行を猶予された職員の失職の特例規定を定めたものであります。 次に、
鳴門市長、助役及び収入役の給与並びに旅費の支給に関する条例の一部改正でありますが、期末手当等の明文化と字句の整備を行ったものであります。 次に、鳴門市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部改正についてでありますが、通勤災害に伴う手当の停止除外規定を定めたものであります。 次に、鳴門市特別職の職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例でありますが、関連条例の改正に伴い所要の改正を行ったものであります。 次に、鳴門市教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例でありますが、期末手当に係る加算規定その他各条文の整備を図るため全部改正をいたしたものであります。 次に、
鳴門市立鳴門工業高等学校に従事する
教育職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部改正でありますが、特殊業務手当の増額並びに通勤災害に伴う手当の停止除外規定を定めたものであります。 次に、報告第二十号、平成二
年度鳴門市
モーターボート競走事業会計補正予算第三号でありますが、事業の順調な推移に伴う舟券売上金の増加とともに、払戻金等に予算不足を生じましたので、その必要額について補正をいたしたものであります。 予算の内容につきましては、支出において開催費として二十四億七千八百二十一万六千円、場外発売受託事業費用九億八千六十四万八千円、公営企業金融公庫納付金三千七百四十四万円を増額いたしました。 一方、収入においては、舟券売上金三十一億二千万円、場外発売受託事業収益十億六千八十五万円を増額計上いたしました。 この結果、収益的収入及び支出における補正予算後の総額は、収入では、五百十六億五千八百十三万七千円となり、支出では、五百九億一千八百五十万五千円となりました。 以上、二十件につきましては、いずれも
地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分をいたしましたので、同条第三項の規定により報告し、議会の承認を求めるものであります。 以上のとおりでありますので、よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
○議長(下八明君) これより質疑に入ります。 ただいまのところ質疑の通告はありません。 質疑ありませんか。 〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕 質疑なしと認めます これをもって質疑を終結いたします。 おはかりいたします 本案については、会議規則第三十七条第一項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。 よって本案については、委員会の付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 ただいまのところ討論の通告はありません。 討論ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 これをもって討論を終結いたします。 これより報告第一号から報告第二十号までの二十議案を一括採決いたします。 本案は、原案のとおり承認することに御異議ありません 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。 よって本案は、原案のとおり承認されました。 ──────────────────────────────────
△日程第五 議案第 一 号 平成三
年度鳴門市
一般会計予算 議案第 二 号 平成三
年度鳴門市
国民健康保険事業特別会計予算 議案第 三 号 平成三
年度鳴門市
老人保健事業特別会計予算 議案第 四 号 平成三
年度鳴門市
新東浜土地区画整理事業特別会計予算 議案第 五 号 平成三
年度鳴門市弁財天・
北浜土地区画整理事業特別会計予算 議案第 六 号 平成三
年度鳴門市
公設地方卸売市場事業特別会計予算 議案第 七 号 平成三
年度鳴門市
住宅新築資金等貸付事業特別会計予算 議案第 八 号 平成三
年度鳴門市
文化会館事業特別会計予算 議案第 九 号 平成三
年度鳴門市
光熱水費等支出特別会計予算 議案第 十 号 平成三
年度鳴門市
農業共済事業会計予算 議案第十一 号 平成三
年度鳴門市モーターボート競走事業会計予算 議案第十二 号 平成三
年度鳴門市
病院事業会計予算 議案第十三 号 平成三
年度鳴門市
水道事業会計予算 議案第十四 号 平成三
年度鳴門市
運輸事業会計予算 議案第十五 号 鳴門市
事務分掌組織条例の一部を改正する条例 議案第十六 号 鳴門市職員の勤務時間に関する条例の一部を改正する条例 議案第十七 号 鳴門市職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例 議案第十八 号 鳴門市報酬及び
費用弁償条例の一部を改正する条例 議案第十九 号 鳴門市公
聴会参加人等の実費弁償に関する条例の一部を改正する条例 議案第二十 号 鳴門市
消防団員給与条例の一部を改正する条例 議案第二十一号
鳴門市立鳴門工業高等学校条例の一部を改正する条例 議案第二十二号 鳴門市
工場事業所等設置奨励条例の一部を改正する条例 議案第二十三号 箕面市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第二十四号 大阪府
都市競艇組合と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第二十五号 下関市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第二十六号 尼崎市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第二十七号 府中市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第二十八号 蒲郡市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第二十九号 公有水面の埋立について 議案第三十号 平成三
年度鳴門市
農業共済事業の
事務費賦課について
○議長(下八明君) 日程第五、議案第一号から議案第三十号までの三十議案を一括議題といたします。 市長の所信表明及び提案理由の説明を求めます。 〔市長 矢野茂文君登壇〕
◎市長(矢野茂文君) 本日、第一回定例会を招集いたしましたところ、議員皆様方には公私何かと御多忙中にもかかわりませず御出席を賜り誠にありがとうございます。
今期定例会には、平成三
年度鳴門市
一般会計予算を始め、重要な各種議案の御審議をお願いすることといたしておりますので、よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げます。 それでは、これら議案の説明に先立ち今後の市政執行について私の所信を申し述べ、議員皆様方を始め市民皆様方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 御承知のように湾岸戦争は、世界平和を求める私達の願いもむなしく残念でありますが、遂に地上戦へ突入、次第に長期混迷化の様相を見せており、事態は混沌として参りましたが、悲惨な戦火の一日も早い終結と恒久平和の到来を心から願うものであります。 さて、歳月のたつのは誠に早いもので、今議会が任期最後の定例会となってしまいました。 そこで、この際、市長としての進退を明らかにすることについて、お許しを賜りたいと思います。 今、四年間の過ぎし日々を静かに振り返りますとき、時代も昭和から平成へと変わりましたが、私は、常に、鳴門市の発展と市民すべての幸せ実現のため「人が集まるまち、人口の増える活力あるまち鳴門」を政治指標とし、全力を傾注いたしてまいりました。就任当初は、いろいろと事業を実施してまいりたいと考えておりましたが、本市の財政状況が極めて憂慮すべき状態にあり、いろいろと御批判もありましたが、中、長期的な視野に立って将来を考えたとき、財政の健全化を図ることが最善の選択であるとの信念のもと、職員定数の削減、開発公社への負債の返済、各種基金への積立、経常的経費の節減、新規事業の抑制などに努めてまいりました。 しかしながら、明石海峡大橋、関西国際空港、四国横断自動車道等、時あたかも数々のビッグプロジェクト推進気運のさなかにあり、私は、これを本市発展の千載一遇の好機ととらえ、財政の制約を受ける中にあって、これらの進展を見据えた受皿づくり等においても常に軽減策を探りつつ、積極的に国、県事業の導入を図り機を失することなく対応に努力いたしてまいりました。時代背景にも支えられ、種々予測以上の事業具体化に成果を得たところであります。同時に、民間投資によるリゾートマンション、リゾートホテル等も具現化するなど活性化に向けた諸事業が進展いたしております。 しかしながら、残る課題も多く、開発公社への負債にいたしましても完済までには、今少し努力を要しますし、東四国国体につきましても「ホスト市」として、受入れ準備等にも多額の経費を必要といたします。加えて、衛生センターの施設整備等後年度負担も見込まれ、財政状況は今なお予断を許す訳にはまいりません。 こうした中、本市の発展と市民の幸せを思い山積する諸問題への対応と、これまでの基礎固めを踏まえた各種プロジェクト事業の結実に全身全霊打込むことが、今の私に課せられた責務であり、更に、市内各界各層の皆様方からも強い御要請を賜っておりますので引き続き初心に立ち返り、来るべき市長選に立ち厳粛なる審判をあおぐ覚悟でありますので、議員皆様方の、なお一層の御理解、御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げる次第であります。 以下、当面する市政の取り組みについて、御説明申し上げます。 まず、国民体育大会の開催準備についてであります。 先ほども申し述べましたように国体開催まで残すところ二年余りとなってまいりました。本年六月頃には開催会期の正式決定が行われますので、この機会に国体に対する市民意識の高揚を図るため、記念行事の実施をいたしたいと考えております。引き続いて八月の末には高松宮賜杯第三十五回全日本軟式野球大会(第一部)が国体軟式野球のリハーサル大会として開催されます。 また、平成四年には、バスケットボール並びに陸上競技のリハーサル大会も順次開催される予定となっており、いよいよ国体開催本番に向かって、諸準備に万全を期してまいらなければなりません。更に、国体終了後開催される第二十九回全国身体障害者スポーツ大会の開催準備体制の拡充を図る必要もありますので、この際、国体担当組織の強化を行うため国体事務局を新たに設置いたしたいと考えております。 会場周辺を含めた道路網の整備につきましては、懸案となっておりました南浜黒崎線の補償問題が解決し、改良に向けての見通しが立ちましたほか国体橋や岡崎橋あるいは岡崎里浦線等の幹線街路の整備を引き続き積極的に推進いたしてまいりたいと考えております。 また、建設省直轄事業として北灘地区で施工されております国道十一号防災工事につきましては、同線が香川県方面から鳴門市に入る幹線道路であり、徳島・香川両県で共同開催される東四国国体において最も重要な道路であります。しかしながら、大雨等に弱く、昨年秋には、落石事故による死亡者も出ており、できる限り早期に改良が完成するよう建設省等関係機関に対し、強く要請を続けてまいりたいと考えております。また、撫養川・新池川におきます「ふるさとの川モデル事業」につきましても、平成二年度から県事業として実施され、三年度も引き続き撫養川左岸の整備工事が予定されておりますが、国体開催時に選手や観客、市民の憩いの場として利用できる県に対し、事業の促進を強く要請しながら、市の行うべき事業についても県と十分に協議を行い遺憾のないよう整備を進めてまいりたいと考えております。 なお、国体開催時における選手等の宿泊施設の確保についてでありますが、市内にある既存の宿泊施設では絶対数が不足いたしておりますので、市民の方々に民泊受け入れのお願いをいたしております。過去の国体においても民泊による心の触れ合いが、国体イメージの良否の大きなウェートを占めておりますし、歓迎の心を伝える絶好の機会として、又市民総参加の国体という面からも積極的に御協力が願えるよう取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 次に、産業拠点の開発整備と地域経済の活力づくりであります。 これまでも申し上げてまいりましたように、本市を活力あふれる都市に変革させ、二十一世紀に向かって大きく飛躍させるためには、地域経済の活力づくりが必須条件であります。本市の持つ優れた自然条件を生かした観光開発はもとより地場産業の育成、農林水産業の振興と企業誘致による雇用の場の確保を図り、若年勤労者にとって魅力ある都市にして行かなければなりません。このため地域整備公団が北灘町櫛木地区に造成を計画しております鳴門中核工業団地造成を最優先課題として位置づけ、既に庁内の協力体制の強化を図り、鋭意取り組みをいたしておりますが、関係地権者の中に、一部御理解をいただけていない方もございますので、一日も早く全員の方々の御同意が得られるよう最大限の努力を続けてまいる覚悟でありますので、御理解と御協力を賜りたいと存じます。 農林水産業につきましては、御承知のように、これまで我が国の「聖域」とされていたコメの市場開放についても、農作物の内外価格差の拡大や貿易収支の不均衡などを背景に、ガットのウルグァイラウンドや日米経済摩擦の中心的課題として取り上げられるようになり、自由化をめぐって今後我が国の農業は、更に大きな変革を余儀なくされる状況となっており、環境は一段と厳しくなっております。したがって本市の特産品であります甘諸、大根、レンコン等につきましても産地間競争が激化しておりますし、又水産業につきましても漁場環境の悪化や資源の減少などもありますので、農業の基盤整備事業や人口魚礁の造成など、これら施策の推進につきましても関係者と十分に協議をしながら、実効あるものにして行きたいと考えております。 次に、国際的な観光文化都市としての基盤づくりであります。 平成九年度の明石海峡大橋の開通、又関西国際空港の開港、あるいは四国横断自動車道の建設など本市を取り巻く高速交通体系の整備が着々と進められており、こうした外部要因に十分配意しながら、本市の持つすばらしい自然環境を生かした観光拠点の開発整備を進めなければなりません。このためには、本市だけでなく県内各地域と連携した総合的な開発を進める必要がありますので、原則的には総合保養地域整備法に基づく徳島県のリゾート構想に沿って、民間の活力を導入し整備を図ってまいりたいと考えております。徳島県のリゾート構想につきましては、現在国の承認を得るために鋭意関係省庁と協議を続けておりますので、本市といたしましても早期に国の承認が獲得できるよう県並びに関係市町村と歩調を合わせ、計画熟度を高めるよう努力をつづけてまいりたいと考えております。 なお、その一環として、以前から民間主導で研究を進めておりました島田島のリゾート開発計画が具体化いたしてまいりましたので、地元関係者と十分協議しながら島田島地域の持つ優れた自然景観を生かし、又県の健康県構想にも合致した調和のとれた開発実現に向けて鋭意取り組んでまいりたいと考えております。 次に、鳴門市独自の観光施設として建設を予定し、現在、基本設計を行っております新ドイツ館につきましては、平成三年度からいよいよ建設をいたしたいと考え、その建設事業費を今回計上いたしておりますが、観光鳴門にふさわしい内容の充実した施設にいたしたいと考えております。 また、国際化社会への進展に伴い、国際感覚の豊富な市民を養成するとともに、長期的な展望に立って国際的な観光文化都市への脱皮を図るため、国際交流事業を推進いたしたいと考え、これら諸事業に資するため逐次国際交流基金の充実を図ってまいりたいと考えております。 なお、ドイツ・リューネブルク市との姉妹都市交流については、隔年ごと交互に訪問し、交流を深めており、平成三年度は鳴門市が訪問することになっておりますので、今後の中東情勢にも十分注視する必要もありますが、現時点においては、引き続き親善使節団を派遣し、友好の輪を広げたいと考えております。 次に、うるおいと魅力に満ちた都市づくりであります。 魅力ある都市づくりを行うためには、中心市街地を市民の方々がエンジョイできる都市機能や商業機能などを持った清潔で魅力あるものにしなければなりません。そのためには、行政と民間とがスクラムを組んだ都市づくりを実施すべきものであります。これまでも申し上げてまいりましたように、鳴門らしさを感じさせる魅力ある都市にするためには、鳴門駅を含めた中心市街地を思いきってグレードアップする必要があり、市民サイドに立った市街地づくりが重要であると考えております。このため、鳴門地域商業近代化委員会が策定した鳴門市の商業近代化
地域計画の実施計画を受け、中心市街地整備のマスタープランとなる地区更新基本計画が策定されますのでこれらの成果を踏まえ、引き続き鳴門駅周辺地区の再開発を図るための基本計画を策定いたしたいと考えております。 また、平成二年にスタートいたしました新池住宅を含めた水辺居住整備計画作成事業につきましては、今後整備計画の成果を受け、関係機関との協議を行いながら事業実施に向けて十分に検討し、事業執行に遺憾のないように取り組んでまいる所存であります。 また、県営事業として実施されます第二小鳴門橋の建設につきましては、平成八年度の完成を目指し、いよいよ平成三年度から高島側陸上部の取合道路橋脚部分等から着工されることになっており、今後年次計画に従って順次工事が進められるものと考えております。四国横断自動車道につきましても、本年開催が予定されております国幹審において基本計画区間から整備計画区間への格上げがされることになると思いますが、この道路を生かし、ハイウエーオアシス構想の実現を図ることが、本市の今後の発展に誠に重要であると考えております。 また、これに伴い周辺地域住民の方々が懸念されております自然環境への影響、交通公害の問題等につきましては、遺憾のないよう今後とも努力をいたしてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。 一方、うるおいに満ちた都市づくりについては、高齢者や障害者のための福祉面の充実、あるいは、市民の生命財産を守るため消防防災施設等の充実も必要不可欠の要素であります。殊に、本格的な長寿社会の到来に向け、老人の生きがい対策や医療面にもきめ細かく配慮した行政を行うことが求められております。平成二年度において、本市の福祉行政がいかにあるべきかの市民意識調査を実施いたしましたので、それらの成果を踏まえ、市民皆様方の御強力を得ながら、長期的な展望に立った福祉計画大綱、事業実施計画の検討を行い、今後の市民福祉の指針となる鳴門市地域福祉推進計画を策定し、福祉の向上に努力をいたしてまいりたいと考えております。 また、観光都市にふさわしい清潔な都市づくりにつきましては、ゴミ問題に対する市民意識の高揚と清潔な都市づくりを目的とし、平成二年度「全市クリーン作戦~「ごみゼロ」推進事業」を実施いたしましたが、多くの市民の皆様方の御強力によりまして、すばらしい成果を上げることができました。今後もこの運動を継続・発展させたいと考えておりますし、「さわやかトイレづくり」事業につきましても引き続き重点施策として取り組んでまいりたいと考えております。 また、老朽化しております衛生センターのし尿処理施設につきましては、多額の事業費を必要といたしますが、平成三年度から三カ年の継続事業として、年次計画に基づき建設を実施することにいたしましたほか、萩原地区に開設いたしました処分場へのごみの搬入につきましても、地域住民の方々の御理解を得ながら、継続して実施いたしたいと考えております。 次に明日の鳴門を担うたくましい人づくりであります。 鳴門市の飛躍発展にとって、将来を担う人づくりの大切さは、市政を担当する私達に課せられた責務であると考えております。特に二十一世紀の鳴門市を担う子供達をたくましく、又心やさしい人に育てなければ真の鳴門市の発展はあり得ません。こうした観点からも学校教育は当然として、幼児教育や社会教育の振興、あるいは同和教育の推進を積極的に図ってまいらなければなりません。 また、先程も申し上げましたが、国際化社会の進展に伴い、国際社会で通用する教育も大切になっております。したがって、教育施設の整備充実等を引き続き積極的に推進するとともに、平成三年度は「外国青年招致事業」を新たに行うことにいたしております。 なお、ふるさと創生事業として決定いたしております「第九の振興」につきましては、平成三年度において第九演奏会が第十回目を迎えることになっており、指揮者に山本直純先生をお迎えし盛大に記念演奏会を開催することにいたしておりますが、今後の振興の取り組み等につきましては、文化会館を中心にして検討をいたしておりますので、御理解をいただきたいと存じます。 それでは、今回提案いたしました各議案について、その概要を御説明申し上げます。 まず、平成三年度の予算についてでありますが、先に御説明申し上げましたように東四国国体の開催まで二年余りとなり、今後受け入れ体制の整備に残された期間もわずかになってまいりました。財政的にもますます需要の増大が予想されておりますが、加えて、景気の動向も一段と不透明感が増しております。特に湾岸戦争やソ連問題など国際情勢には予見し難い要素が多く、財政の運営に当たっては、これらの動向と今後の経済動向を十分に注視する必要があると考えております。 平成三年度の予算編成に当たっては、こうしたことを念頭におきながら、市民福祉の向上を図るため、又、当面する諸問題の解決を図るため、中・長期的な視野に立って積極的な予算を編成いたしました。その結果、平成三年度の
一般会計予算は、歳入歳出それぞれ百八十五億五百万円となっており、前年度当初予算と比較して十八億四千万円、十一・〇%の増となっております 以下予算の概要について、その主なものを御説明申し上げます。 まず、歳入についてでありますが、市税では、平成三年度の地方税制の改正によって、市民税において所得割りの税率の適用区分の見直し及び基礎控除等の額の引上げ、固定資産税においても負担調整率の変更等が予定されますが、とりあえず過大な積算とならないよう留意しながら現行法に基づき計上いたしました。 地方譲与税、利子割交付金、ゴルフ場利用税交付金並びに自動車取得税交付金につきましては、それぞれ前年度実績等に基づき確実な額を計上いたしております。 また、地方交付税につきましては、平成三年度に新たに地域福祉基金費、及び土地開発基金費等が基準財政需要額に算入されることが予定されておりますが、未確定部分もありますので前年度の実績等を勘案し積算計上いたしております。 次に、分担金及び負担金並びに使用料及び手数料についてでありますが、これらにつきましては、それぞれ収入実績等を勘案し、確実な額を計上いたしております。 また、国庫支出金及び県支出金につきましては、それぞれの事業における事業量並びに定められた負担率及び補助率に基づき積算し、その所要額を計上いたしました。 次に、繰入金につきましては、財源対策債の元利償還金相当額を減債基金より繰入れを行うとともに
国民体育大会開催準備基金、水田農業確立推進事業基金、水産業振興基金、ふるさと活性化基金より、それぞれ事業実施に伴う所要の繰入れを行いましたのと、財源不足が見込まれましたので、財源調整基金よりの繰入を行い補填いたすことにしております。 次に、諸収入でありますが、収益事業収入におきましてモーターボート競走事業が順調に推移し、売上げの増が見込まれますので、これらの実績を踏まえて二十七億五千万円の繰入れを計上いたしました。また、市債につきましては、し尿処理施設建設事業等の着手を予定いたしておりますので、増額計上となっております。 以上が歳入予算の概要であります。 次に、歳出予算の主なものについて御説明申し上げます。 まず、総務費でありますが、先ほども御説明申し上げましたように、国際化社会を迎えるに当たり、今後いろいろと国際交流事業を推進いたしたいと考えておりますが、国際交流に対する市民ニーズを把握し、交流事業ヘの取り組みの資料を得るため市民意識調査を実施いたしたいと考えその所要額を計上するとともに、リューネブルク市への親善使節団派遣に伴う経費等につきましてもその所要額を計上いたしております。また、
国体準備費及び全国身体障害者スポーツ大会準備費につきましては、本年度いろいろと行事等を予定いたしておりますので、それらの執行に遺憾のないよう措置いたしております。 また、本市の活性化を図るためリゾート開発推進費や、ASAトライアングルフォーラム実行委員会補助金、あるいは事務改善面におきましては、引き続き職員提案制度や政策課題研究を推進するための経費等につきましても、それぞれの所要額を計上いたしております。そのほか、交通安全対策事業の推進や地域コミュニティーセンターとしての集会所の整備等につきまして引き続き力を注ぐとともに、地方バス路線維持や納税奨励のための補助金、徳島県文化振興基金への出損金、四月に執行が予定されております県議会議員選挙並びに市長及び市議会議員選挙の経費等につきましても、それぞれ所要額を計上し、事務処理を進めてまいりたいと考えております。 次に、民生費でありますが、社会福祉費におきましては、市民福祉の向上を図るため社会福祉協議会に対する委託料を始め、各種福祉団体に対する補助金や市民の健康を守るため国民健康保険事業並びに老人保健事業
特別会計への繰出金を計上いたしましたほか、高齢者及び障害者のための福祉対策事業として、住みよい福祉のまちづくり推進事業を行うとともに、本年度建設を計画いたしております草の実学園の改築整備事業に対し、所要の補助をいたしたいと考えております。そのほか重度心身障害者等の医療費の助成、身体障害者や老人に対する無料バス、あるいは敬老年金の支給、シルバーシティプラン推進事業やデイサービス事業等につきましても、引き続き積極的に推進することにいたしております。 なお、在宅老人の福祉の向上を図るため平成二年度事業として建設されております在宅介護支援センターの業務が本年度から開始されますので、その運営委託料を計上するとともに同和対策事業費では、引き続き自動車運転技能習得事業や老朽住宅除去促進事業等を推進することにしております。児童福祉費におきましては、児童の健全な成長を期待して、従来から行っております乳児医療に対する助成、公私立保育所及び児童館等の運営費、児童手当や母子家庭等に対する福祉奨学金を計上するとともに長寿寺保育園が計画いたしております改築事業に対しても所要の補助を行いたいと考えております。 なお、田淵副夫福祉基金の運用につきましては、寄附者の御意志をその使途において明確化いたしたいと考え本年度は、草の実学園並びに長寿寺保育園の改築に対する補助に充当することにいたしております。 次に、衛生費でありますが、市民の生命と健康を守るため、救急医療対策事業費や保健婦の設置あるいは各種予防接種を実施するための経費、病院事業会計への繰出金を計上いたしましたのと、観光都市にふさわしい、美しく清潔な都市づくりのため、さわやかトイレ整備事業、ごみゼロ推進事業、ごみ埋立対策推進事業のほか、本年度から、し尿処理施設建設事業を推進するための経費等の所要額を計上いたしました。 次に、労働費でありますが、失業対策事業を実施するために要する事業費を計上するとともに、勤労青少年ホームの運営管理費並びに勤労者住宅建設資金貸付金等の所要額を計上いたしております。 次に、
農林水産業費でありますが、農業費におきまして公設地方卸売市場事業
特別会計への繰出金を計上いたしましたほか、本市農業の振興を図るため、引き続き農業基盤の整備に努めたいと考え、土地総合整備事業や各種耕地事業を実施するための経費並びに県営の耕地事業に対する負担金等をそれぞれ計上いたしました。また、林業費では、治山林道整備事業や森林病害虫防除事業のほか、野猿防止対策事業や徳島県林業労働対策基金に対する出資金等の所要額を計上いたしております。水産業費におきましては、漁業の振興を図るため沿岸漁業整備開発事業費のほか、漁港改修を促進するため国庫補助事業として大浦漁港改修事業、日出漁港局部改良事業等を行うとともに、県営漁港事業負担金を計上いたしました。 次に、商工費でありますが、積極的に商工業の振興に努力をいたしてまいりたいと考え、企業誘致推進費や経営安定合理化資金貸付金などの制度融資に要する経費のほか、企業立地奨励補助金や地場産業振興センターヘの運営補助金を計上いたしております。また、観光費では、阿波踊開催事業費、海水浴場設置に要する経費等を計上いたしております。 次に、土木費でありますが、国体開催まで二年余りとなっておりますので、本年度も更に積極的に国体関連道路網の整備を進めるとともに、引き続き市民の日常生活に直結する生活道路の維持改善等を図ってまいりたいと考え、それぞれ所要の経費を計上したほか、各県営事業の負担金につきましても今回計上いたしております。 また、河川整備につきましても準用河川整備事業及び浸水対策事業等を引き続き行うことにいたしております。都市計画事業については、本年度から新ドイツ館を建設いたしたいと考え、その事業費を計上いたしましたほか、継続的に施行いたしております辷岩岡崎線及び岡崎里浦線の街路事業、撫養ポンプ場の建設、区画整理事業等を推進させるため、それぞれの所要額を計上するとともに、流域下水道促進対策事業や総合都市交通施設整備計画調査事業、各県営事業負担金等につきましても所要額を計上いたしております。また、住宅費におきましては、住環境整備を推進させるため引き続きホープ計画の推進と、同和向け公営住宅改善事業を実施いたしたいと考えております。 次に、消防費でありますが、市民の生命財産を守るため引き続き消防施設、設備の充実を図りたいと考え、消防ポンプ自動車の購入等を予定いたしております。 次に、教育費でありますが、引き続き本年度も教育施設の整備充実を行いたいと考えており、第一小学校の校舎騒音防止対策事業、川崎小学校校舎大規模改造事業を実施するとともに、大麻中学校の屋内運動場改築に伴う設計委託料を計上いたしました。また、国際的に通用するコミュニケーション能力の人材育成を図るため、外国青年招致事業を実施することにいたしました。「学園づくリワンポイントアップ事業」につきましてはニカ年目を迎えますのでその事業費を計上いたしましたほか、学校の維持補修費、教育機器整備費等につきましても、その所要額を計上いたしております。また社会教育費におきましては、文化会館事業
特別会計への繰出金を計上するとともに同和教育費、青少年育成費等につきましてもそれぞれ所要額を計上いたしました。 次に、災害復旧費並びに公債費でありますが、災害復旧費につきましては、過年度発生漁港公共災害及び道路橋りょう公共災害並びに河川公共災害復旧費において、所要額をそれぞれ計上いたしましたのと、公債費につきましては、本年度に支払う長期債の元金及び利子等の所要額を計上したものであります。 以上が
一般会計予算の概要であります。 次に、
特別会計予算について、その主なものを御説明申し上げます。 まず、
国民健康保険事業特別会計予算でありますが、本年度は、一般分を八千四百世帯、二万二千二百人、退職者分を千五百世帯、二千四百人と見込み運営することにしておりますが、医療内容の充実や医療技術の発達、高齢化社会への移行もあり療養給付費が毎年増加いたしており、極めて厳しい運営を余儀なくされております。本年度も一般会計からの繰入れを行い、国保事業の円滑な運営を図ることとしておりますが、今後とも病気の予防面に力を注ぎ、極力医療費の抑制に努め、収支の均衡を図ってまいりたいと考えております。 また、
老人保健事業特別会計予算でありますが、御案内のようにこの会計は七十歳以上の老人と、六十五歳以上の重度心身障害者を対象として医療給付を行っており、本年も受給者数の増加が見込まれ、医療給付費等の増加が予想されております。 次に、新東浜土地区画整理事業並びに弁財天・
北浜土地区画整理事業特別会計予算でありますが、いずれも継続的に土地区画整理事業を推進してまいりましたが、事業開始以来長期にわたっており、残事業も少なくなっておりますので、できる限り早期に完了するよう努力を続けてまいりたいと考えております。 次に、
公設地方卸売市場事業特別会計予算でありますが、公設市場における取扱高は、青果部において若干の増加が見られるものの、全体的にはそう多くは期待ができない状況であります。また、昭和五十年五月に業務を開始以来十五年を経過し、市場施設も傷みが生じており、今後維持補修費等の増加が予想されますが、生鮮食料品の供給など市民生活に支障が生じないように運営をいたしてまいりたいと考えております。 次に、
住宅新築資金等貸付事業特別会計予算でありますが、本年度も対象地域の環境改善を図るため住宅新築資金三件、住宅改修資金一件、住宅取得資金二件を予定し、資金の貸付けを行いたいと考えております。 次に、
文化会館事業特別会計予算でありますが、御案内のように文化会館は、本市文化振興の中核施設として市民に親しまれ、市民の方々に自主公演事業の実施を通し、心に憩いと安らぎを与えてまいっております。本年度も青少年芸術劇場を始めいろいろと自主公演事業を計画いたしておりますが、先ほども申し上げましたように第九演奏会が第十回の節目を迎えますので、記念演奏会を計画いたしており、市民の方々にもきっと御満足がいただけるものと考えております。 なお、本事業も収入は多くは期待できず一般会計からの繰入れ金に依存いたしておりますが、市民の方々にこれまで以上に利用していただけるよう、努力をいたしてまいりたいと考えております。 次に、
光熱水費等支出特別会計予算でありますが、本会計につきましては、各会計の電気、水道、電話料について予算の集中化を図ることにより、事務処理の合理化を行うものであり、本年度も各会計予算において予定されます所要額を計上いたしました。 次に、企業会計予算について御説明申し上げます。 まず、
農業共済事業会計予算でありますが、農作物共済では、水田農業確立対策事業等により、水田面積が減少しているため引受面積、収量とも減少しております。また、家畜共済につきましても廃業等により全体頭数が減少しておりますので、今後、小規模未加入農家の加入の促進や肥育牛の加入率の向上に努めてまいりたいと考えておりますが、とりあえず前年度実績等を勘案した業務量に基づき、それぞれ所要額を計上いたしております。 次に、モーターボート競走事業会計予算でありますが、前段御説明申し上げましたように、売上げは順調に推移いたしております。今後、景気の動向等流動的な面もありますので、本年度の予算につきましては平成二年度の事業実績等を勘案し、舟券き一日平均売上げを二億七千万円と見込み、払戻金等事業執行に要する経費をそれぞれ計上いたしております。また、資本的支出におきましては、本年度も引き続き場内諸施設改良工事並びに競走水面諸施設改良工事等を予定いたしております。 次に、
病院事業会計予算でありますが、御案内のように地域医療の拠点として、又市民の皆様方に信頼される病院として運営をいたしておりますが、医療機関の増加等により入院、外来患者数とも減少傾向にあります。このため収益面での大幅な伸びは望めず、反面職員給与費等が増加し、非常に苦しい状況が続いております。本年度も欠損金が生ずることが予想されますので、経営の健全化を図るため、更に努力を続けてまいりたいと考えております。 次に、
水道事業会計予算でありますが、水道事業につきましては引き続き順調に事業運営が推移いたしており、本年度も収益的収支で黒字となることが予想されます。御案内のように上水道事業は、市民生活にとって欠くことのできない事業であり、安定供給を続ける使命を負っておりますので、本年度も積極的に施設工事を推進いたしたいと考えております。 なお、第十期拡張事業は、最終年度を迎え、残る高速沈殿池、天日乾燥床等の事業を実施することにいたしております。 次に、
運輸事業会計予算でありますが、バス事業を取り巻く環境は、自家用自動車の普及等により年々悪化をいたしております。特に乗合部門においてその影響が強く現れておりますが、市民の大切な足であるとの認識の上に立って、運営をいたしてまいりたいと考えております。また、貸切部門におきましても業者間の競争も激しく、非常に厳しい対応を迫られておりますので、引き続き事務の合理化や効率化を徹底して行い、事業成績の向上を図ってまいりたいと考えております。 なお、本年度も乗客へのサービスの向上を図るため、又安全輸送の確保を図るため、大型乗合車両と大型貸切車両を各一両購入いたしたいと考えております。 以上が各会計予算の概要であります。 次に、条例その他の議案について御説明申し上げます。 まず、鳴門市
事務分掌組織条例の一部を改正する条例でありますが、近づく国体開催等に向け組織の強化を図り、諸準備に的確に対処いたすため国体事務局の設置について所要の改正を行うものであります。 次に、鳴門市職員の勤務時間に関する条例の一部改正でありますが、労働基準法第三十二条第一項の労働時間に係る暫定措置に関する政令の一部改正に基づき、一週間の法定労働時間を二時間短縮し、四十四時間に改めるものであります。 次に、鳴門市職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例ほか三議案につきましては、昭和五十五年の改正施行以後、十一年間据置となっております旅費について、昨年四月一日から施行されました国家公務員等の旅費に関する法律の一部改正並びに他都市の状況等を勘案いたしました結果、平成三年度から車賃、日当、宿泊料、食卓料の基礎額の引上げを行うとともに職務区分、随行旅費等についても見直しをいたすものであり、他のそれぞれの条例においても、条文等の整備を行うものであります。 次に、
鳴門市立鳴門工業高等学校条例の一部を改正する条例でありますが、夏季休業期間中であります八月分の授業料納入日について改正をいたすものであります。 次に、鳴門市
工場事業所等設置奨励条例の一部を改正する条例でありますが、近年の産業構造の変化及び市内における企業の動向等に注視し、産業の高度化、人口の定住、地元雇用の拡大等経済の活性化を図るため、題名を始めとして既存条例の改正を行うものであります。 まず、指定事業所として奨励対象を明言化し、誘致型企業にあっては頭脳立地施設並びに企業サイドから要望の強い福利厚生施設及び環境保全施設等支援施設を奨励対象施設として追加いたしました。また、中小企業育成の見地から指定基準の引下げを行い、広範にわたり指定が受けられることといたしました。 次に、議案第二十三号から議案第二十八号までの六議案につきましては、平成三年度中に開催されます六大特別競走のうち、第十八回全国モーターボート競走会連合会会長笹川賞競走を箕面市から、第一回グランドチャンピョン決定戦競走を大阪府
都市競艇組合から、第三十七回モーターボート記念競走を下関市から、第三十八回全日本選手権競走を尼崎市から、第六回グランプリ競走等を府中市から、第二十七回鳳凰賞競走を蒲郡市から、それぞれ
事務受託し、本市競走場において特別発売を行うため規約を定めるものであります。 次に、公有水面の埋立てについてでありますが、第八次漁港整備計画に基づく粟田漁港の改修事業の一環として、当該地の重要漁業であります、わかめの収穫時期における同港の繁雑を緩和し、正常な漁港機能の復元及び環境保全を目的とした施設の速やかな整備を図るため、今月十九日徳島県知事から事業計画に係る公有水面の埋立てについて諮間がありましたので、出願どおり免許されるよう意見を付すため、公有水面埋立法第三条第四項の規定により議決を求めるものであります。 次に、平成三
年度鳴門市
農業共済事業の
事務費賦課につきましては、本事業の遂行に必要な事務費の賦課総額、賦課単価の決定について、鳴門市農業共済条例第五条第二項の規定により議会の議決を求めるものであります。 以上のとおりでありますので、よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます
○議長(下八明君) 以上をもって本日の議事日程は全て議了いたしました。 おはかりいたします。 議事の都合により、明二十六日及び二十七日の二日間は休会いたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。 よって、明二十六日及び二十七日の二日間は休会とすることに決しました。 次会は、二月二十八日午前十時から再開いたします。 本日は、これをもって散会いたします。 午前十一時二十八分 散会...